オタネニンジンを使った給食メニュー献立の作成

【目的】
会津地方の機能性伝統野菜であるオタネニンジンは、独特の薬風の苦みと香りを有し、伝統的に天ぷらなどの食材として使われてきた。オタネニンジンには疲労回復など、体の代謝を高める作用が知られている。地域で伝統的に食され、健康を維持することに役に立つオタネニンジンのことを、給食を通して児童に伝えるために、その独特の風味を損なうことなく、児童が美味しく食べられる給食メニューを作成することを目的とする。

3-1. メニューのポイント
クリームシチュー(学生考案給食メニュー献立1)
ホワイトクリームの濃厚な香りと味が、オタネニンジンがもつ独特のにおいと苦味を和らげる。にんじん、ブロッコリーなど彩がよくて栄養価の高い野菜と一緒に煮込んでたべると、特に冬の寒い時期には体を温める作用が期待できる。

から揚げ(学生考案給食メニュー献立2)
オタネニンジンは、とり肉と相性が良い。から揚げの衣に混ぜても、少し甘めの醤油たれに混ぜこんでからめると一層、おいしく食べることができる。ゴマなどを加えると、ゴマの持つこうばしい香りや味が、オタネニンジンがもつ独特のにおいと苦味を和らげる。

さつま芋の蒸しパン(学生考案給食メニュー献立3)
さつま芋と蒸しパンの甘い香りとオタネニンジンがもつ独特のにおいが合わさると、おいしい香りになる。蒸したさつま芋のほくほくした甘味で、オタネニンジンの苦味もほとんど感じることなく、おいしく食べることができる。