2019事業 目的/内容/成果

事業目的

肥満は、生活習慣病のみならず他の多くの疾病発症のリスク因子である。健康に良い食習慣と運動習慣の組合せは、肥満の改善・予防、健康維持・増進を相乗的に高めることから、福島県では食育活動に取組むとともに、内閣府策定の青少年育成施策大綱にあるように、主として体力向上を目的に,学校における運動指導・体育授業の充実、また地域におけるスポーツ・外遊びを通じた体を動かす機会の充実を推進している。しかしながらH29年度の学校保健統計では、男女ともに肥満傾向児は、17歳男子を除いたすべての調査年齢(5-17歳)で福島県は全国割合を上回っている。さらに学童期をはじめ多くの年齢で前年度よりも増加している。学童期以降の肥満はそのまま思春期・成人期における肥満へと固定化することが懸念されることから、学童期における肥満傾向の改善は急務である。従来からの食育活動、体力向上施策に加えて、学童が健康増進活動により一層自発的に取組むための新たな活動が必要である。研究代表者らは2018年度、協力小学校と連携して学童自らが自身の身体指標(体脂肪、日常活動量)を測定する体験活動を行うとともに、伝統食材の機能性を最大限に活用した給食メニューの開発に取り組んだ。さらにヒトでの伝統食材の機能性について実証することを目指して事業を実施した。これらの成果を基に本事業では、日常生活における食と運動が過去~現在、そして未来の体をつくること、伝統食材を使った給食を通して食の機能性を健康維持に役立てるための実践法を習得することに対して支援することを目的とする。

 

事業内容

以下の2つの項目について事業を実施する。
1. オタネニンジンのヒトでの体脂肪改善機能の科学的実証と伝統食材給食メニューの提供および情報の伝達
オタネニンジンについて、体脂肪燃焼(活動)時における促進作用を、科学的信頼性に基づき実証すること、および協力小学校におけるオタネニンジンを用いた給食メニューを提供するとともに伝統食材情報を伝達する。

2. 学童自身による身体指標(体脂肪、日常活動量)測定
体組成測定装置を使った体脂肪量測定、および加速度計を装着して日常活動量を測定し、日常活動量と体脂肪量との関係を学童自身が調べ、理解することを継続支援する。